骨肉腫の転移と経過観察

骨肉腫の転移について

骨肉主の転移について説明していきます。

 

基本的に肉腫の転移というのは、他のガンとは少々変わってくることを覚えておく事です。

 

肉腫は血液の流れに沿って転移する場合がほとんどですので、最も多い骨肉種における転移場所は肺です。

 

 

しかし、骨肉腫の肺転移については、ある程度予想できる事ですので、診察時に既に肺検査もする病院がほとんどです。

 

その状態で既に肺転移巣がある場合で、そこまでひどくない場合、強力な抗がん剤治療と、外科的切除によって3割程度の治癒が期待できます。

 

 

 

ほかに考えられる転移としては、はじめに発病した所以外の骨への転移です。

 

 

いずれも、転移した後であっても、予想できる範囲ですので早めの処置が出来るのですが、他の骨への転移や、広範囲での転移の場合極めてむずがしい症状であるといえます。

経過の観察について

定期的に観察する事によって、手術後の四肢の機能状態や、抗がん剤の副作用などの体調確認をしっかりと調べる事が出来ます。

 

 

骨肉腫の場合、特に骨への転移をしっかり確認しないといけないため、骨シンチグラフィーも定期的に行われます。

 

 

また、骨肉腫では、最近では患肢温存手術という方法も盛んに取り入れられていて、この患肢温存手術をした後は、運動機能のため集中してリハビリをしないといけませんし、理学療法が必要となってきます。

 

 

更に、切断後は大変困難な状態ですし、精神的にもつらい状態になっていると思われます。

 

 

ですので患肢の切断後では、日常生活を再開できるための義肢の作成から歩行訓練など多くの治療を精力的に取り入れていかなければいけません。

 

 

更に特別な例としては、腫瘍が大きくなって十分な切除が出来なかった場合、患肢温存手術後に放射線を使う事がありますが、あまり激しくこれをやると、皮膚や筋肉の壊死が起こる場合があります。

 

ですので、放射線の治療には十分注意が必要です。

再発

骨肉腫の場合は、転移場所の特定は出来ていますので、再発に関しては、しっかり経過を監視していかなくてはいけません。

 

 

骨肉腫の再発は肺が考えられますので、肺にだけ再発している場合、その際は治療法は外科的切除の単独、もしくは抗がん剤投与を併用します。

 

その他にはガンが肺以外の他の部位の転移した場合は多剤併用抗がん剤が主になります。

 

毎年医学の発達により、今では痛みを和らげて生活の質を維持する為の抗がん剤の臨床実験がすすんでいます。

 

 

更に転移のない骨肉腫は、現在の治療法では5年無病生存率は7割以上とされています。

 

 

転移があっても、肺のみに限られている場合、治る患者さんも多くなってきています。

 

お子さんの場合は、精神的にもつらい状態ですので、しっかり支えてあげれる土台を作ってあげなければいけません。

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