画像検査について
診察にはレントゲン検査が、最も役に立ちます。
骨肉腫の典型的なものとしては、ひじや肩の関節に近い部分に虫に食べられたようになっていたり、骨の形が変形してしまったりしています。
レントゲンでは、壊れているところは黒っぽく骨の部分はしろっぽくなります。
このようにレントゲンの診察で見るものは通常型といわれ、この骨肉腫は高悪性度のもので、小児ガンの骨肉腫はほぼこれに該当します。
また、骨の表面にみられる、低悪性度の骨肉腫もありますが、この骨肉腫の場合は抗がん剤の治療を必要としない場合がほとんどです。
レントゲン以外には、転移があるかどうかを測る場合はCTを用いて、他の骨への転移があるかを調べるには骨シンチグラフィーという検査をします。
血液検査
小児ガンに関わらず、骨の腫瘍では、いくら血液検査をしてみても異常が見られないことのほうが多いのですが、骨肉腫の場合は特別で、アルカリフォスファターゼという酵素の値が高くなっていることがあります。
また、ユーイング肉腫ではCRPという数値が高くなっていることが多いです。
この場合、発熱を伴うと骨髄炎と間違われる事があるため,炎症を抑える薬を出されると、一時的に症状が軽くなるため、ガンと診断されない場合もあり、発見が遅れるため、注意が必要です。