胆のうガンの治療法について

外科手術

胆のうガンの場合、ガンが胆のうのないぶの壁に留まっているとき、胆のうや、肝臓の一部を取り除く事によって5年生存率は9割近くといわれています。

 

 

しかしガン細胞が胆のうに留まらず、肝臓などの他の臓器に広がっていくとそれらの臓器のガン細胞に侵された部分も削除しなくてはいけなくなります。

 

 

肝臓にたくさんの転移がある場合、離れたリンパ節に転移している場合、またはガン細胞が腹膜に飛び散っている場合などは手術の効果は期待できません。

 

ですので胆のうガンの場合は、ガンの広がりによって術式が全く変わってきます。

 

また、胆のうガンの場合、ガンの疑いがあるかもしれない小さいポリープなどの場合、胆のうのみを摘出する手術もあります。

 

この手術の事を、単純胆のう摘出術といいます。

 

 

胆のうポリープと診断されて胆のうを摘出して、病理検査でガンが判明された場合でも、胆のうの粘膜に留まっていれば、基本的にはそれ以上の追加の切除はありません。

胆のうガンの特殊な手術方法

  • 拡大胆のう摘出術

 

 

この手術方法が、一般的な胆のうガンの手術となります。

 

拡大胆のう摘出といっても様々なやり方があり、

 

  • 胆のう以外の臓器の一部とリンパ節を一緒に切除する方法
  • 胆のうの静脈が肝臓に流れ込む肝床部間で切除する肝床切除
  • 十二指腸にいたる胆管まで切除する肝外胆管切除

 

 

などが、患者さんのガンの進み具合によって選ばれます

上記以外の拡大手術

胆のうガンの場合、ガンが肝臓以外の広範囲の転移が見られる場合、肝臓の右側の右葉といわれる場所の切除も行われる場合もあります。

 

状況によっては周囲のリンパ節などの切除も行われます

 

また、胆管を切ってしまうと胆汁の通り道がなくなってしまうため、バイパスを作る再建手術もしなくてはいけません。

 

また右側の肝動脈がガンに巻き込まれている場合、肝臓の右側の右葉を削除します。

 

また、胆のうガンの手術前の検査で他の臓器のリンパ節への転移が明らかな場合開腹して十二指腸までガンが広がった場合,すい臓の上部や、胆のうや胆管も大きく削除される場合もあります。

 

 

しかしそこまで切除してしまうのはどうかということで、専門家の間でも意見は様々あるようです。

 

ですので、このような拡大手術を行う際は、慎重に担当医と意見を話し合うべきでしょう。

 

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